グッドデザイン賞受賞

単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを、
身の回りのさまざまな分野から見いだし評価するグッドデザイン賞。
2022年度は、関電不動産開発で2プロジェクト受賞いたしました。

2022年度受賞作品

実質CO2ゼロエネルギーマネジメントシステム

シエリアタワー大阪堀江・シエリアタワー中之島

当社は、ゼロカーボンに資する取り組み実現のため、再生可能エネルギー由来の実質CO2フリーの「ゼロカーボン電気」を、高圧一括受電方式を経由してオール電化マンション全体に供給することで、「マンション全体におけるCO2排出量の実質ゼロ」を実現します。更に高効率給湯機(エコキュート)IOT遠隔群制御により、デマンドの立ち上がりを抑制できる、エネルギーマネジメントシステムを企画・開発しました。
本システムは分譲中物件「シエリアタワー大阪堀江」、分譲予定物件の「シエリアタワー中之島」に導入する予定であり、持続可能な住まいと暮らしをコンセプトに、省エネルギー性能、レジリエンス、居住・環境性能の向上を図り、次世代を担うタワーマンションの実現を目指しました。また、「シエリアタワー大阪堀江」は、外皮の高断熱性能及び高効率な設備の導入により、室内環境の質を向上させ、大幅な省エネルギーを実現することで、ZEH-M orientedの認証を取得し、経済産業省「令和3年度 超高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業」に採択されています。

現地からの眺望写真 /
シエリアタワー大阪堀江
現地周辺 /
シエリアタワー中之島
審査員のコメント
超高層におけるゼロカーボンというハードルの高いテーマに対し、電力会社グループとして未来を見据えた極めて積極的な挑戦を行っている。必ずしも販売単価に転嫁できるとも限らない環境価値への投資、防災面への対応など、目で見えるデザインとは別の部分で、入居者の暮らしや社会へ向けて大いに技術力が発揮され編集された好事例として、高く評価された。

都心で自分らしいスタイルと住宅で生きる
「わたしの部屋」

阿佐ヶ谷ハウス

本件は、画一的なマンションに不満を持つユーザーに向けて、「器好き」なディベロッパーの担当者と「器や古美術・アートを扱う」ギャラリストが企画したマンションの一室です。企画の背景として、価値観の変化に加えて家で過ごす時間が増え、住宅へのニーズは多様化していますが、所有に伴う経済的負担や住宅設計の専門性の高さを考慮するとき、ユーザーが個人で理想のスタイルを実現することはいまだ容易ではありません。現状を改善するモデルケースとして、住宅設計のプロであるディベロッパーが個人の趣味嗜好に特化した「本当に住みたい部屋」をデザインし、ユーザーの潜在的なニーズに応えることを意識しました。計画段階から完成まで、デザインや施工のプロセスを具体的なノウハウとしてSNSで発信およびアーカイブすることで、供給者と需要者双方がこれからの住空間や暮らし方にまつわる知識を蓄積し理想を現実にしていくこと、また、一般的な新築分譲マンションへも盛り込める企画として成長させることを目指しました。デザインコンセプトは「眺めのいい部屋」。従来のマンションに比べて玄関・収納・キッチンを広く取り「見せる」「照らす」「仕舞う」の機能を高水準で満たす設備の選択に重点を置いています。お気に入りのものを飾ることと同じくそれを使う所作も「見せる」場と捉え、玄関に間接照明を設えたニッチ、LDに家具のようなミニキッチンを設置。心身に心地いいサイズ、デザイン、素材を追求した。「照らす」照明は、演色性、調光性、角度を重視して組み合わせた。「仕舞う」納戸は2か所設けて趣味のものと生活道具の収納場所を分け、雑多になるメインのキッチンは扉で隠した。これにより限られたスペースながら常にすっきりと片付き、見たいものだけを見せる空間を実現。もてなしのセンスまでも磨かれ住み手の成長が叶う部屋が生まれました。

室内写真 / 阿佐ヶ谷ハウス
審査員のコメント
一人の個人が理想の住まいを追求したら…そのアプローチから生み出されたこのインフィルに認められる、多くの工夫と質の高いデザインは、最大公約数的なレディメイドの空間を当たり前と思っていた人々への力強いメッセージでもあるだろう。そして“売れやすい・売りやすい”住戸で全てを計画することが果たして結果的に“売れる”のか?という問いに対し、魅力的な空間シーンとよく練られたマーケティングプロセスによって新しい答えが出されている。

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