e-STAND
「高圧一括受電型」オール電化マンションにおける
未利用電力に注目し賢くEV充電に活用。
関電グループが開発したe-STAND(イースタンド)は、
IoT技術で高圧一括受電型オール電化マンションの電気の使い方を最適化するものです。
年間の最大電力量を監視し、多くのEV充電対応と充電制御を行うとともに、
給湯器制御によるに更なる電気料金抑制、充電余力の拡大など、
省エネで経済的なエネルギーマネジメントシステムとなります。
関電不動産開発、関西電力株式会社、Next Power 株式会社、株式会社エネゲートと共同で開発し、2023年1月10日特許を取得(特許第7206462号)
社会背景・課題
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e-STANDは2035年問題に向けて、
関電グループがいち早く動き出した
ゼロカーボンに貢献する仕組み -
EVについては、世界的に普及が加速しており、日本でも充電器などインフラの整備が喫緊の課題となっています。マンションなどの集合住宅では、充電器の利用によりデマンド(最大需要電力)が増大し、共用部の電気の基本料金が大幅に上昇したり、EV利用者のEV利用料金の負担が大きくなったりするなど、多くの問題が見込まれています。
対策としての提案 e-STAND
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関電グループでは
一括受電マンションの未利用電力に注目し、
画期的なシステムを開発しました -
「e-STAND」は、高圧一括受電のオール電化マンションにおいて、マンション全体の電力使用をモニタリングし、使用可能な未利用電力の範囲で最適な制御を行い、多くのEV充電器の設置を可能にするシステムです。具体的には、IoT技術を活用し、電力需要の高い時期は、最大デマンド値以下で、EV充電制御を行います。 併せて給湯器「エコキュート」の作動時間帯シフトによる電気料金抑制を行うことで、EV充電余力の拡大も可能となります。また、EV充電の制御状況も「見える化」することができます。
このように、オール電化によるトータルエネルギーマネジメントによって、省エネで経済的、かつEV利用者の利便性も兼ね備えた持続可能なゼロカーボンに貢献するシステムが生まれました。
採用物件
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e-STANDの導入によって
マンション内の「EV充電設備」拡大に貢献 -
関電不動産開発の自社ブランド「シエリア」では、e-STAND導入によって、共用部の電気基本料金の圧縮、専有部電気料金の割引※1、一般戸建並みのEV充電料金※2が可能になりました。
- 1:割引は、物件の規模、EV台数、付加サービスにより異なります。
- 2:関西電力 従量電灯A料金相当(燃料調整費除く)
- 「e-STAND」導入予定の物件