関電不動産開発がお届けする、新築分譲マンション「シエリア京都山科三条通」の公式サイトです。

建築のデザインを手掛けた
若江隆寛氏と石崎昌志氏に、
シエリア京都山科三条通プロジェクトへの
想いを伺いました。

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今回のプロジェクトに込めた
思いをお聞かせください。

グッドデザイン賞を
受賞したチームで挑んだ
シエリア京都山科三条通プロジェクト。

〔石崎昌志氏(以下:石崎氏)〕

シエリア京都山科三条通プロジェクト(以下:山科三条通PJ)はシエリア京都山科プロジェクト(以下:山科PJ)に続く第二弾です。私は山科PJを担当しましたが、当初、今回のプロジェクトには参加していませんでした。2020年、山科PJは京町家の風情を感じさせる奥ゆかしさを現代風にアレンジした斬新なデザインが評価され、グッドデザイン賞を受賞しました。複数の物件をエントリーして、そのうち一つだけが選ばれることが多いなか、このとき弊社がエントリーしたのはこの物件だけ。そのため受賞したときの喜びはひとしおでしたね。

しかもシリーズ展開することは、類いまれなこと。メンバーは設計デザイナーから施工者まで山科PJとほぼ同じ、気心の知れた人ばかりです。だからこそ山科三条通PJも担当することになったのは、私にとって嬉しいサプライズ。その分、強い思い入れもあります。

〔若江隆寛氏(以下:若江氏)〕

私も同じく、山科PJに続いて今回も担当させていただいたことは、大変喜ばしいことでした。皆さまからの大きな期待が寄せられていることもあり、連続してグッドデザイン賞を受賞できるよう、強い意欲を持って取り組みました。

今回は、山科PJがあっての山科三条通PJなので、双方がそれぞれの個性を放ちながらも互いの美しさを際立たせる存在となり、いつまでも輝きを放ち続けるデザインを目指しました。前作の成功を踏まえ、さらなる進化と深化を追求したのです。

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デザインコンセプトと
その内容について教えていただけますか。

「伝統美をモダンデザインへ」。
京都の邸宅特有の気品と
風格を感じさせる洗練されたレジデンス。

外観完成予想図

〔若江氏〕

当プロジェクトのコンセプトは「伝統美をモダンデザインへ」です。京都の伝統的なデザインは親しみやすさ、懐かしさ、そして温かみによって多くの人々に愛されてきました。今回は組子など、伝統的な要素を現代的に進化させて、京都の邸宅特有の気品と風格を感じさせる洗練されたデザインとなるように設計しました。

また、立地が三条通に面した角地で周囲からよく見えることから、デザイン面には特に配慮が必要であると考えました。ファサードは基壇部に重厚感のある石積みを採用し、メインエントランスは杉板化粧コンクリートが印象的な2層吹抜けとなる威風豊かな門構えにしています。上層部には日本人に古来より親しまれてきた麻の葉の伝統文様をモチーフにした化粧格子で華やかでモダンな装いに。山科PJでは京都町家に伝統的に用いられている繊細な縦格子によりシックでモダンな装いとしましたが、今回の京都山科三条通PJでは化粧格子により華やかでモダンな装いとして、山科PJとは異なる表情を創り出し、双方が響き合うようなデザインにしました。

〔石崎氏〕

どちらも外壁の基調として風格ある建築を目指し、いぶし調のタイルを採用して、京都らしさを纏った佇まいを実現しました。山科PJでは、奥ゆかしさを演出するため縦格子を使い、山科三条通PJでは組子を用いて華やかさを加えました。このように色合いは統一しながらも、それぞれの表情が繊細に異なり侘び寂びを感じさせるのも、シリーズだからこそ表現できる奥深さだといえるのではないでしょうか。

Summary - 03 Summary - 03

京都の住宅としてこだわった点や
山科PJとのつながりや活かした点を
お聞かせください。

山科PJのデザインを受け継ぎながら、
それぞれが個性を放ち、
連続性と一体感を創出。

〔若江氏〕

どちらのプロジェクトも、そこに住む方々の日常が豊かであり、訪れる人々や通りすがる人々にも愛着を感じてもらえる空間を目指しました。そのため使用する材料の色合い、質感、形状にも細心の配慮をしています。たとえば色の選定では、黒でも柔らかな印象を与えるためにわずかに黄色味を帯びたものを、石材については、質感が際立つものを選定したり…。デザインにおいても奥ゆかしさを感じられるような陰影を生み出すため意図的に凹凸をつけるなど、毎日目にするものが心癒されるものでありながら、誇らしくも思えるものになればと思っています。山科PJと山科三条通PJはもともとどちらの敷地もお屋敷で、趣のある石積み塀に囲まれていました。この記憶を継承するために、今回のプロジェクトでは建物を囲むようにお屋敷塀をモダンに進化させ再現しました。また、両プロジェクト共にメインファサードの基壇部を石積みとし、連続性と一体感を感じられるデザインとしました。植栽計画では、シンボルツリーに山科PJにはイロハモミジ、山科三条通PJにはヤマザクラを選定し、都市の風景に移り行く四季の変化を取り入れるよう配慮して設計しました。

〔石崎氏〕

かつてのお屋敷塀を新たに再現することは、土地の所有者様の希望でもあり、開発者の私たちはこの思いを大切にしています。塀に使用していた石は、牛車の轍(わだち)跡が残る歴史的価値のあるものです。解体後の今も丁寧に保管して中庭などの装飾に活用する予定にしています。このように山科三条通PJは山科PJのデザインと連続性と一体感を創出し、さらに歴史とのつながりを大切に保ちながら、新たな物語を紡いでいます。

Summary - 04 Summary - 04

周囲の環境や景観との調和を
どのように考慮しましたか?

京都の風情や情緒と美しく調和する。
華やかでありながら、
繊細で優美な京町家の趣を。

〔若江氏〕

計画地周辺は、少し足を伸ばせば「京都の自然200選」の一つにも選ばれ豊かな水の流れと四季の移り変わりが美しい山科疏水をはじめ、西は清水寺、北は大文字山、東は音羽山と京都の風情と情緒を身近に感じることができる場所。周辺に溢れる京都の風情や情緒に溶け込むようなランドプランを形成し周辺との調和を図りながら、華やかでありながら、繊細で優美な京町家の趣を感じさせる建築としました。

〔石崎氏〕

街との調和はもちろんのこと、私たちはさらに一歩踏み込み、シエリアブランドとしてコンセプトが物件にきちんと反映することも重視しています。今回は「伝統美をモダンデザインへ」というコンセプトのもと、京邸宅としての気品と風格を感じさせる洗練されたデザインが実現。見事コンセプトが、物件に反映されていると言えるでしょう。

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このマンションに住む方々、
あるいは検討されている方々に向けた
メッセージをお願いします。

暮らしに新たな喜びをもたらし、
ここに住まうことを誇りに思うために。

外観完成予想図

〔石崎氏〕

山科三条通PJは歴史が息づく京都山科に誕生する、現代の輝きを交えたレジデンス。すでにこの地域の象徴になっている山科PJとともに、新たな歴史を紡いでいます。

最初にもお話ししたように、このプロジェクトはグッドデザイン賞を受賞した山科PJと同じメンバーが細部に至るまでこだわり、さまざまな驚きと感動を提供する生活空間を創出します。たとえば、夜の帰宅時に三条通りを歩いているとき、山科三条通PJの姿を見て心を躍らせたり…。単なる住まい以上の価値を提供し、暮らしに新たな喜びをもたらすプロジェクトです。

〔若江氏〕

日々使うものはこだわって厳選し、品質の良いものや美しいものだけに囲まれていたい。この価値観は住まいにおいても共通しているのではないでしょうか。エントランスに足を踏み入れた時、ここが自分の住まいであることを誇りに思えたり、また、友人を招待した際に喜んでいただけたれば、とても素敵な体験となり、豊かな気持ちになれると思うのです。

マテリアルからディテールまで追求したこの建築が、地域のシンボルレジデンスとして住まう方のみならず、訪れる人・道行く人の愛着も深め、周辺地域とともに長くゆっくりと時を紡いでゆくことを願っています。

※1物件戸数59戸に対して約79%が南向き住戸となります。